ブミプトラ政策とは簡単に?シンガポールと世界史の窓…いつまで?廃止?デメリットと問題点、なぜ?

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ブミプトラ政策の解説は

世界史の窓というHPが詳しいです。

 

多民族国家のマレーシアで、

原住民のマレー人を優遇するために

半世紀ほど続けられている政策です。

 

なぜ始まったのか、

どんな内容なのか紹介します。

 

 

Contents

ブミプトラ政策とは簡単に言うと?シンガポールと世界史の窓

 

ブミプトラ政策とは簡単に言うと、

国内で現地民のマレー人を優遇し、

 

富裕層である中国系の華僑との格差を

なくしていく政策です。

 

マレーシアはマレー人と華僑、

インド系の印僑の3つの民族から成る

多民族国家です。

 

華僑が資本を独占して豊かになる一方で、

国民の6割以上を占めるマレー人のほとんどは

 

貧しいままであるという格差が

問題になっていました。

 

 

ブミプトラ政策は外国資本による

商業活動を制限したり、

 

雇用や大学入試でもマレー人を

優遇したりするもので、

 

マレー人の経済状況を改善する目的の上で

一定の成果を出していますが、

 

完全に格差が是正されるところまでは

いっていません。

 

また、特定の民族を優遇すると

他の民族に不満がたまる他、

汚職が横行して経済が停滞したこともあって、

 

近年はサービス業や金融業などの分野では

規制が緩和されています。

 

日本人でも実際に現地で従業員を雇って

ビジネスをしているも人いますが、

規制が完全になくなったわけではないので、

 

マレーシアでビジネスをするなら

決まりをしっかりと確認することが必要です。

 

 

マレーシアの民族問題は根深いものです。

例えば中国系の多いシンガポールは

もともとマレーシアの一部だったのですが、

 

マレー系が多い本土の政府と確執があったため、

マレーシアが国として成立した直後に

分離して独立しています。

 

それ以降も裕福な華僑への

マレー人の不満は大きく、

 

200人以上の死者を出した

大規模な暴動(5月13日事件)が

起こるなどしたため、

 

政府は現地民を優遇するブミプトラ政策を

推し進めなければならないと判断しました。

 

 

マレー人と華僑の対立の歴史は

世界史の窓というHPで、

ニッチなレベルまで詳しく解説されています。

 

 

ブミプトラ政策のデメリット!問題点は?なぜ?いつまで?廃止?

 

ブミプトラ政策は、汚職がはびこる、

他民族の不満がたまるなどの

デメリットがあり近年は緩和されていますが、

 

いつまで続くのか、

いつか廃止されることがあるのかは分かりません。

 

 

マレーシアがなぜこのような政策を

始めたかは世界史の窓で

詳しく解説されています。

 

1969年にマレー人が華僑に

暴動を起こしたことを5月13日事件と言いますが、

 

世界史の窓ではこの事件について

以下のように書いています。

 

5月13日事件は多民族国家としての統合の困難さを示した悲劇であり、マレーシアが「マレー人の国家」へと転換する契機となった。

引用元:世界史の窓

 

マレーシア政府はそれまでは

他民族同士でも仲良くやっていこうという

宥和路線だったのですが、

 

この暴動を機にマレー人を優遇する

ブミプトラ政策に踏み切ったと言えます。

 

 

マレーシアは日本人の

移住先としても人気の国です。

 

東南アジアの国の中では

比較的インフラなどが整っていて治安も良く、

 

英語も通じやすく、海外移住が初めての人でも

生活しやすいためです。

 

物価が安いこと、現地の料理がおいしい上に

日本食を食べられるお店が

たくさんあるのも助かります。

 

教育環境も整っているので、

老後だけでなく現役世代が

家族で移住するのも可能です。

 

 

ブミプトラ政策はマレーシア移住の

大きな問題点やデメリットにはなりませんが、

 

マレーシアは複雑な事情が

ある国だということは知っておいた方が

良いでしょう。

 

マレーシアでは、時間にルーズな人が多い点、

日本人からすると主張が激しく

 

わがままと思える人が多い点など、

他にも気を付けたいことがあります。

 

比較的移住のしやすいマレーシアですが、

現地で暮らしていけそうか確かめるために

事前に短期滞在などをしてみると良いでしょう。

 

 

ブミプトラ政策と世界史の窓について

 

ブミプトラ政策について、

世界史の窓の解説も交えつつ紹介しました。

 

異なる民族同士の争いや確執は容易に消えず、

今もマレーシアの課題となっています。

 

同一の民族のみから成る国家は少なく、

民族間の問題は日本も含め多くの国が

抱えている課題でもあります。

 

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