2018年、スイスで安楽死を遂げた日本人女性の特集が
「NHKスペシャル」で放映され、反響を呼びました。
海外で、日本では馴染みのない
「文化」に接することもあります。
今回はスイスという国について、
あれこれ考えていきます。
Contents
スイスで安楽死した日本人？NHKの特集と安楽死
安楽死を合法的に認めている国は世界に幾つかありますが、
このうち、外国人希望者を受け入れているのはスイスだけです。
費用としては200万円もあれば十分ということでした。
人生の大きな選択としては、
決して高額ではないように思います。
自らスイスの安楽死ほう助団体と連絡を取った日本人女性は、
自分が薬を飲み実際に亡くなっていく過程を、
NHKが動画に収め特集として放送することを許可しました。
「自死に関する議論に一石を投じたかった」
とのことでした。
スイスで安楽死をするためには
条件のひとつとして診断書が必要ですが、
日本人の医師の多くは書くことを拒否します。
「自殺ほう助」は罪にあたるからです。
自分は基本的に彼女の決定を支持するのですが、
いろいろな話を聞いていくうちに、
日本で安楽死が認められにくい理由にも
納得してしまいました。
安楽死を希望するのは
大抵、独立心が強い人だそうです。
スイスの人たちには、
「自分の人生を自分でコントロールしたい」
という強い気持ちがあります。
死ぬことも自由な権利の1つだ、
と考えるわけですね。
これに対して、
日本は同調圧力が強い国だと言われます。
「本当は死にたくないけれど、
世話をしてくれる家族にこれ以上迷惑をかけられない」
そんな考えが生まれてしまうのだそうです。
これは、
自らの強い意志とは呼べないのではないか・・・と。
何となくわかりますね。
こういうセンシティブな問題の決定には、
やはり文化や国民性の違いが表れるなあ・・・
と、思いました。
スイスで日本人がモテる？日本人差別の声も
スイスの人たちにとって、
日本人はどんな印象なのでしょうか？
一言でいえば「独特」です。
日本は世界的に見ても独特な文化を持っています。
考え方も美的感覚も、
日本によく似た国というのは見当たりません。
ですので、良くも悪くも
「自分たちとは違う人たち」
という風に見られるようです。
最近では、
スイスのスーパーリーグ（サッカー）に
10人近い日本人選手が在籍しているので、
だんだんなじみ深い存在になっているかもしれないですね。
また、日本人女性はスイス人にモテるようです。
まあ、これはスイスに限ったことではありませんが。
日本人女性は真面目で誠実、
しかも年齢を重ねても太ったりせず若々しい・・・
そんな印象があります。
日本人男性がモテるという話はあまり聞きませんね。
いわゆる草食系男子は人気がないようです。
積極的でセクシーな男性が好まれます。
一方で差別もあります。
日本人というよりは、
アジア系の人たちに対する差別です。
特にコロナが中国から始まったということで、
中国人と区別がつかない日本人も
差別の対象になりました。
スイスは、
ボーディングスクール（寄宿制私立学校）でも有名です。
特に「ボーソレイユ」校や
「ルロゼ」校はスイス最古の学校で格式も高く、
日本人卒業生も輩出しています。
この2校はスイスでもお金持ちしか通えない学校で、
日本人では、
俳優の本木雅弘さんのお子さんが通っているそうです。
1年間の授業料は1000万円を超えますが、
その代わり、卒業後は世界中のエリートと繋がりができます。
スイスの日本人学校で働ける？日本人の仕事の求人
日本人の教員を募集している
スイスの日本人学校が幾つかあります。
日本人学校なので、
日本の教員免許で働けます。
サイトなどをチェックしてみてください。
しかし、スイスで日本人が仕事を探すのは
かなり大変そうです。
スイスは小さい国で、
就職はスイス国民を優先することが
義務付けられています。
そのうえ移民、難民の流入が
社会問題になっているためです。
日本国内から仕事を探すために役立つサイト
リクルートエージェント
Spring転職エージェント
JAC Recruitment
定期的にチェックしてみましょう。
スイスには日本人サッカー選手だけでなく、
時計職人、美容師さんや看護師さんもいらっしゃいますが、
殆どがスイス在住で既にビザを持っている方か、
スイス人と結婚している日本人です。
スイスに日本人が移住するには
留学という方法もあり、
ボーディングスクールや
日本人学校へ高校から編入する若者もいます。
現在、スイス在留の日本人人口は約1万人で、
住みやすい都市としては
ツークやバーゼルといった都市の名が挙がります。
2010年には、
スイスの鉄道事故に日本人が巻き込まれたこともありました。
現地でトラブルが起こった時の対処法についても
考えておくといいですね。
スイスで日本人がサッカー？日本人会のブログや事故、入国について
何かが起こった時のために、
スイスの日本人コミュニティについて知っておくことは大切です。
スイスで、
日本人が水難事故や列車事故に巻き込まれた例もあります。
今年はコロナのせいもあって
大きな事故や死亡のニュースは聞きませんが、
2021年までには、
数例の日本人がらみの悲惨な事件がありました。
トラブルはいつ起こるか分かりません。
スイスには大使館だけでなく、
各都市に日本人会と呼ばれるコミュニティがあり、
在留者の生活を支えています。
チューリッヒ日本人会、ジュネーブ日本俱楽部など、
サイトから連絡先が分かります。
日本人移住者のブログもたくさんあります。
ブログ名
スイスの街角から
おじょーず！Life☆inスイス
旅時々ワイン in スイス
スイスでの子育てについて、
日本人に人気のエステ情報、
小学校や中学、高校教育の日本人との意識の違いなど、
いろいろな情報を発信して下さっています。
更に3年前、
日本から単身スイスにやって来て
プロのサッカー選手を目指している
飯野多希留さんのブログも注目です。
現在はスイス5部リーグでプレイしていて、
日本人選手の夢をかなえつつありますよ。
他にも、スイス在住の山岳ガイド、
オーケストラ団員など、
日本人の方がたくさんいらっしゃいますし、
企業の日本人駐在員も徐々に増えています。
スイスの都市「サンモリッツ」は、
北海道の「倶知安町」と姉妹都市になっていますし、
スイス人と日本人は決して遠い関係ではありません。
コロナ対策のため、スイスへ日本人が入国する際には、
入国前の検査の陰性証明か、
それが充分ではない場合は
入国後4日から7日の以内の再検査が義務付けられます。
とはいえ、ようやく入国が出来るようになりました。
スイス銀行への口座開設は日本人でも、
しかも日本国内から行えます。
まとめ
スイスへの移住を目指すなら、今がチャンスかもしれないですよ。
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